ひねくれ者とアレルギー

私はひねくれ者、なんだろう。

 

頭が良い、という言葉を素直に受け止められない。

 

頭が良い、の前後に付くであろう言葉を探してしまう。なんか正当な評価でない気がするんだ。

 

たとえば、芸能人のテレビのコメントを聞いて、「○○って、頭良いんだねー」という何気ない言葉。前後に、「意外に」というニュアンスが込められていることが多い気がするんだ。

 

あとは、割と関係が近い間柄において言われることのある、「○○って、頭良いのに、アホだよね」とかその他いろいろ。要は、頭良い、というイメージからかけ離れてる言葉が付くパターン。

 

どちらの例も、褒めてるのか貶してるのか、はともかく、"意外さ"が共通している。

 

ここで、自分の話に戻るのだが、私は、たぶん、ずいぶんと長い間、イメージ通りの人間で、"意外さ"のカケラもなかった。ちゃんとした親に育てられたのね、という見た目(校則はゆるかったけど、髪も染めなかったし、当時流行ってたルーズは履かず紺ハイソ派)で、成績もまぁそこそこで、まぁどこにでもいるような普通の女の子だった。

 

別に、学生時代、成績が極端に上位だった訳でもないのに、なんでか知らないけど、周りには、「頭が良いキャラ」「きちんとしてるキャラ」が付いてきてた気がする。

と書いてたけど、いや、本当にそうなのかな。自分がそうでありたかったのかな、もしかして。。

 

でも、大人になってからも、同じように思われがち。

 

つい最近も、「Aちゃん、って、頭良いよね。その頭の良さ、もっと有効活用したい。なんかまだ活かしきれてない気がする。」と職場の同僚に、何気なく言われた。

んー、これってどういうことだろ。彼女は本当にそう思ってくれてるだけだから、ここから先は私の得意のひねくれ思考なんだけど、ただ頭良いだけで、私って何もこの仕事に貢献できてないなぁ、と悪い方向に入っていってしまう。。あー、自分、めんどくさい。

 

さらに潜ってみると、もっとめんどくさいと言うか、醜くて大嫌いな自分が出てきてしまうので、そこから先考えることをストップしてしまうのだけど、私は自分の活かし方が全く分かっていない。向いていることも分からないし、全てを賭けたいほど、好きなこともない。何をやっていても、まぁこんなもんだろう、とどこかで思ってしまう自分がいるし、私の頭の使いどころは、こんなとこじゃない気がする、と偉そうに思ってしまう。だから、一所懸命に何かに取り組む人って、尊敬するとともに、羨ましい、と思う。そういう人って、当たり前のように、「私にはこれしかできないから。Aちゃんみたいに、なんでもできるほど頭良くないし。」と爽やかに言えちゃうんだ。

でもさ、これしかできない、と信じて何かに取り組めるのも、生きてく上で、ものすごく高いスキルだし、気付いたら彼女でなきゃやり遂げられなかったモノになっているに違いない。私のことを何をもって頭良い、と周りの方が言ってくれるのかは分からないけど、仮に頭が良かった、としても、それを活かせてなければ、私はタダのお飾りだ。私でなくても良いよね、っていつの日かなるだろう。

 

ただ、幸いなことに、私は今、とても恵まれた職場環境にいる。

ノルマをこなすことが評価されるのではなく、可能性や思考に対してちゃんと一定の評価を与えてくれる環境だと思う。もちろん、数字は意識しなきゃいけない部分ではあるが、そこは最低限みんなちゃんとやっているよね、という前提のもと、人をちゃんと見てくれていると思う。ノルマをこなせ、と言われるとやる気なくなるし(私の場合)、この制度はどこかで破綻する(だからそういう職場は人の入れ替えが激しい)と思っているが、人で仕事が回っている職場って、逆に生産性が上がってると思うんだよなー。でも、ノルマが与えられない分、苦しくもあるんだけど。ノルマある方が文句言いながらも、余計なこと考えずに済むから。

 

あるとき、今では大好きな上司に、飲みの席で言われたことがある。

 

「お前は確かに頭良いと思うよ。お前と比べたら、俺も含めてみんなバカかもしれない。でも、そのバカを使っていかなきゃいけないんだよ。バカにしたような顔を絶対に見せちゃダメだ。要らないところで足引っ張られるなよ。」

 

この言葉は、ひねくれ者の私にとっては、珍しいことに、言われた瞬間、ストンと腹に落ちた言葉である。そして、常に私の頭の中に貼られている。気が緩むと奢ってしまいそうになるから。

 

ひねくれた発想がきっとこの先ゼロになることはないけど、ひねくれなくても素直に受け入れられる瞬間、ってのは、先の上司の言葉の例のように、あると思うんだ。でも、日々何も考えてなかったら、そういう瞬間も訪れないと思うんだ。だからぐちゃぐちゃ考えてばっかりで自分でもめんどくさいなー、って思うけど、これからも考え続けずにはいられないんだ。

 

さ、今日は、文章をまとめようとするのはやめて、まとまりのない文章だけど、これで、終わり!

 

これから、自転車漕いで汗流してくるー!!